TENET 考察(推測)

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疑問5 彼女について考えると、とても複雑な気持ちになる。強かで身勝手で、自分のことしか考えていない女 キャットに関しては、私の認識は好意的ではなない 彼女は原罪であり、主人公はキリストとしての役割を果たしている。正確には、ニールが キャット自身は、弱さを見せ上手に人を操るが、最終的には自身で裁きを下すこともできるつよさがある。きっかけがあればいつだって抜け出せた。だが、我が身かわいさでやらなかっただけだろう キャットは、原罪でもあるが、イヴと同様に罪へと人を誘導し、破滅へ導く役割を担っているものと同時に、シュレーディンガーの猫の役割を果たしていたのではないか。と、考えている キャットに関わったトマスは、生きているか死んでいるかわからない。推測するに死亡していそうだが、姿がないため、どちらともいえる さらに、マックスに関しても同様で、調べない限り不義の子か、正しくセイターの息子かわからないのだ。トマスという人間の存在すら、ただ匂わされただけで確認することが映画のなかではできない キャット=シュレディンガーの猫。と、考えると、映画にはいくつか確認できない要素があり、そこにはキャットがよくかかわっているのだ。と、わかる 例えば、ゴヤの贋作。あれは、2枚目が贋作かとうかは実は証拠がない。トマスがかいた贋作である。といわれているが鑑定はやめているため、実は本物かもしれない。セイターが突きつけた贋作もしかり。真実にたどり着くための手段を限りなく自然な形で中断されているため、観ている側も思考の誘導を受け入れてしまうのだ。 鑑定結果がでるまでは、わからない。ゆえに、どちらともいえる。その不確定要素を確立させ、物語の誘導を行うのが、キャットの役割だったのではないだろうか。 疑問6 セイターが持っていた自殺ピルは、序盤主人公が口にするものでもありCIA製の特殊なものだ。だが、セイターが持っていた自殺薬のカラーは銀がかった白。序盤にでてきた自殺薬はありふれた白色カプセルだ。さらには、セイターが「宵と黄昏の合言葉」を片方投げ掛けるシーンがある 本作を一回目。わたしは、セイターが黒幕だと信じて疑わなかった。敵ではなく、味方サイドの上だと。キャットの所持(シュレディンガー)も理由ではあるが、終盤まで信じた理由が合言葉だ 彼は、CIAと繋がりがあったと仮定し、さらに未来予測が出来るということから TENETに属していたのではないか。て、推測している。あの薬は未来からきた誰かからセイターに渡されたのではないだろうか? 世界を住める環境にしたい未来人が、セイターを利用していたとしたら? TENETの一員であるセイターからしたら、ニールや主人公が敵であり、世界を滅ぼす存在なのではないか。と、考えられます 彼は「CIAから借りた」と言っていますが、薬はかえせないものです。使わなければ返却することもある。というもの では、何故借りたか。それは、いざというときに世界の逆行が発動阻止された場合に備えた保険であり、彼の目的を悟られないための自殺薬だった。と、考えています 彼は地獄のような世界で生き残りましたが、生存本能に対しては一種の敬意を表しているようにも見える。そのため、環境汚染により普通の暮らしが出来なくなった未来人の生に対する足掻きに共感し受け入れたのではないでしょうか? それが誰かはわからないのですが、彼にとっては未来をしるものが誰かを悟られるわけにはいかず、黒幕は自分でなければならなかった。そのため、わざわざ脈拍と連動させ世界の逆行の鍵である。と、ひたすら思わせ、失敗しそうになったら薬を服薬する役割。しかし、誰が失敗を教えたのか。失敗する未来を教えたのは誰か。何故、自身の死にかたを優先するのか 個人的な推測ですが「子供を持ったことが間違い」という言葉とマックスに対しては安全圏に追いやろうとしている状況から マックス=実の子供 と推測してみます そう遠くない未来でマックスかマックスの子孫かが、環境破壊で生存が厳しい世界に生きており逆行を続けて現代まで戻る(逆行したい日数分逆行し続けるため、かなりの年月を逆行していると予想)。順行と逆行を繰り返し、繋ぎながらやったのではないか。と、思っていますが、それこそが主人公にブラックカードを渡した卿だったら面白いな。と、考えています。 ともかく、逆行し、過去で生きている誰かがセイターに接触。真実(マックス=実の子)であることを証明し、マックスが辿る未来に絶望し、子を成さなければ。と、後悔し、世界の逆行に協力。ニール達に世界の未来を暗示させつつ自殺。と相成ったのではないかな。と、考えています。 これは、シュレディンガーに通じていて、DNA検査をしなかった場合マックスが誰の子だか正しくわからないんです。キャットはマックスをセイターの子供だといい、マックスは不義の子だとおもう。どちらでもあって、どちらでもないからこそ、マックス=ニールと考えた時に、先述の考察が可能となりますが、こちらでは、真逆の考察をしています。よって、この場合、ニールは世界の荒廃は起きたものとして改変は望まず、父親が生を全うする生活を望んだとしたら? そう考えると、セイターには阻止される未来と遂行される未来が存在し、その鍵を息子が握っていたため、後悔したのかもしれません。
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