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しかも代わりになれる者が誰一人いなくて、この国の存亡が自分にかかっているとか……18歳の女の子一人に背負わせるには重すぎる。
まあ、俺がいるから一人じゃないけど。
依存させている。か……
確かにそうかもしれない。でも、レティシアは俺に依存しきったりしないと思う。
俺はレティシアがいなきゃ生きる意味が無いくらいには依存してるけど。
だけど、今日笑いあえたことで、お互いに対等な関係で支え合っていけると思えた。
レティシアがただ泣いて縋るだけの女だったら……もしかしたらお互いの関係がおかしくなっていたかもしれない。
レティシアの芯の強さのおかげだ。
あの結界術も凄かったな。この俺を捕えられる人間がいるとはマジ焦った。さすが俺のレティシア。
あんなに強いのに俺の前では弱みを見せてぽろぽろ泣いてくれるとかほんと愛しすぎる。
だけど、レティシアを狙うやつをなんとかしないと二人の平穏な暮らしは手に入らない……
早く対策を考えないといけないな。
とりあえずアスタレイウスを殺してやりたいがレティシアの側から離れずにどうやったらできる?
俺は良いアイデアはないかと頭を捻りながら、腕の中ですやすや眠るレティシアを浴室に連れて行った。
浴室で洗っている間もレティシアはまだうとうとしていて、夢うつつといった感じで俺にすり寄ってくる。
可愛いけどまたしたくなるからやめてくれ……
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