山荘にて

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 名を呼ばれるだけで、なぜこんなに胸が高鳴るの?  レギアスは戸惑い小さく震える私をじっと観察しながら右手の指を秘部に差し入れ、探るように中で動かし始めた。 「ひっ! や、やだ、やだ……」  異物が体の内部に入ってくる感覚に体が硬くなる。 「なんだ? 解さずにいきなり貫いてほしいのか?」 「……あ……」  私はレギアスの言葉の意味に気づき、恐怖で震えと涙が止まらなくなってしまった。 「レティシア……」  レギアスは私をなだめるように優しくまなじりにキスを落とすと、涙を舐め取り、さらにキスの雨を顔中に降らせてくる。  そうしながら中に入れた指を少し手前に曲げ、そろそろと膣の壁を撫でた。 「……ん、ふっ」 「レティシア、ちゃんと解してやるから、しっかり俺を感じていろ」  レギアスの優しい動きと、耳元で囁かれる言葉に少しずつ恐怖が和らぎ、彼の指の動きがなんだかたまらなくなってきた。 「あ、あの、あ、……ん、んん……」 「ここ、もっとして欲しいのか?」  いつのまにか荒い息を吐いていた私は羞恥で顔が熱くなり、それでもたまらず首を縦に振った。 「レティシア、かわいいな……」  レギアスはそう言うと中に入れていた指を抜いてしまった。 「な、なんで……」
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