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2回、2回か、とレギアスがブツブツ言っているけどちょっと嬉しそうだ。良かった。
「聖上。先ほどの質問ですけれど、乱暴な行為はお好きじゃないということで、よろしいですか?」
「へ?」
「乱暴な行為はお嫌いということですね?」
「えっと……言わなきゃ、ダメ?」
「加虐行為がエスカレートすると命を失うこともございます。侍医としては聖上陛下の嗜好をきちんと把握しておきたいのです。もし聖上が嫌がっているのなら、レギアス殿下の行為をこのままにしてはおけませんし」
「たぶん……嫌いでは……ないわ」
は、恥ずかしい……
「……そういうことでしたら、危険がないよう程々に楽しんでくださいませ。もちろん、今日はダメですよ?」
「……わかったわ」
「レギアス殿下、くれぐれも行為がエスカレートしないように。きちんとご自分をコントロールして下さいませ。わかりましたね?」
「わ、わかった」
なんだかクリスティーヌが凄い迫力を出していてレギアスがコクコクしてる。
クリスティーヌが下がって侍女がお茶を出してくれたけれど、私は恥ずかしさにカウチの上で横になったまま髪の毛に顔を隠して丸まっていた。
「レティシア、なに可愛いことしてるの?」
「恥ずかしくて……どこかに埋まりたい気分なの」
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