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でも無意識に聖印の術者を求めるくらい疲れ切ってるってことだよな……
俺が耐えるしかないのか……
「おい、サラディール。ソファの上に手を置け!その上にレティシアの足を乗せるから……」
一度レティシアを引き寄せてからサラディールの手の甲の上にレティシアの足を乗せる。
抱きつかれたからか色っぽい夜着のせいか、月のものの時より見るからにサラディールが興奮してるのがイラつく……
まあレティシアのこんな姿見て興奮しないヤツはたぶん男じゃないけど。
もうとにかく色気が凄い。
ビッチ女神の因子め……仕事しすぎだ。
「えーと、今日はもう仕事にならないな……僕と陛下は今日は休むと伝えてくれ。父上には悪いけど代わりを頼んでおいてくれ」
サラディールは側仕えに言うと、ため息をついて背もたれにグッタリと寄りかかった。
近代では皇族にあまり子が生まれないらしく、血の濃い皇族はレティシアとサラディールとその親父だけらしい。
皇族が増えすぎないように女神が調整してる疑惑があるんだとかなんとか。
皇主が次々居なくなったせいで賓客の対応ができる格の皇族が不足して大変そうだ。
今サラディールの親父が何人かの皇族を養子に取る算段を付けているらしいが。
「困ったな……レティが起きるまでずっとこのままか……。レギアス殿下、朝食まだだろう?ここで食べるかい?」
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