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サラディールは焦ることもなく鼻で笑った。
「君は僕がどの神に仕えていると思ってるんだい?」
「ああ、ビッチ女神だもんな……」
「いや……その言い回しはやめてくれ。我らが主神は別に怒ったりしないけれども……」
神は怒らないらしいがコイツは怒りで顔をヒクつかせている。
「君がレティに無体をしてもなんのお咎めもないのは、セレスティア神が何より子作りを奨励しているからだよ。変態的な行為にもとても寛容だからね……我らが神に感謝してくれ」
「感謝してるさ。レティシアの存在に感謝しないわけないだろ」
サラディールがため息をついていると、気を利かせたのか男の側仕えじゃなくメイドがブランケットを掛けに来た。
これで少しイライラは減ったけど……レティシア、いつ起きるかな。俺、ずっと殺気抑えてられる自信ない……
美味しそうな匂い……お腹すいた……
「ん……」
「レティシア、目、覚めたか?」
「ん、レギアス……もうちょっとこうしてたいかも……。なんだかここ、凄く寝心地がいいの」
「あーうん、それはレティシアがサラディールを足蹴にしてるからだぞ。たぶん」
「へ??」
私はレギアスの膝の上から体を起こした。
あ、足がサラの手の上に乗ってる!!
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