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痺れを切らしたレギアスが私を抱き上げ歩きだした。
「じゃあな」
私は申しわけなくてどんな顔をしていいのかわからず、レギアスの胸に顔を隠した。
サラの部屋から出ると2名の近衛が両側で守る自室の扉がすぐに目に入る。
近衛が恭しく礼をしながらドアを開けると私を抱いたままレギアスが部屋の中に入った。
「あ、きゃっ!」
部屋に入るなりレギアスに床に下ろされ、後ろからドアに押し付けられた。
閉じられたばかりのドアの向こうから心配する近衛の声が聞こえる。
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