皇主の憂鬱

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 レギアスはかっこいいけど、でもかっこいいより美しいが強いのよね……でも竜王様はなんていうか本当にかっこいい! 「どうかしたか? 女神皇主」 「いえあの、素敵な方だなって……」 「お、おい! レティシア!?」  向こうの広い空間に向けて歩き出していたレギアスが凄い形相で戻ってきた。 『確かに! ヴァルグ様が将来こんな風になるのなら楽しみですわ!』 「用事ができた。城に帰るぞ」  殺気と魔力を盛大に溢れさせたレギアスが笑っている。  この凶悪な顔が最高にかっこよくて好きだと思ってしまう私はちょっとおかしいのかもしれない。 「えっと、用事って……なぁに?」 「全身血塗れになるまでレティシアを犯して壊す」 「えーと、それはちょっと死にそうなので……お断りします」 「俺以外の男が目に入らないように調教しないとダメだろ?」 「えーと……」  調教ってどんなことするんだろう……ちょっと気になる……でも皇主が命の危険を冒すわけにはいかないわ。 「女神皇主が困っているだろう。女を脅すなど情けない弟子だ。鍛え直してやる」 「ちょっ、なにする! 離せ!!」  竜王様に聖印を刻んでおいて良かったー!  レギアスが忘れるまで鍛え直して下さい。  ズルズルと引きずられていくレギアスとヴァルグを見ながら拝んでおく。
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