蒼い恋慕

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年越しは実家で過ごした。 電車に三時間揺られながら本を読む。 最寄り駅に着いた時は、外が真っ暗だった。 重い荷物は家族からの手土産だ。 ・・・郵送すればよかった・・・。 駅北のスーパーに寄りたかったが無理だ。 高架を抜ける。 高速がそばにあるのに、なぜか空の星が瞬いているように見えた。 こんなに明るいのに・・・。 空気が澄んでいるからか? ・・・帰ってきた。 そう思う。 喧騒に呑まれた、でも過ごしやすいここに帰ってきた。
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