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神様が参拝に来てほしい理由。
初参拝の高取神社で突然、目の前に豊受姫命という稲荷の神様が現れて、
『怖いと思われている、稲荷の誤解を解いてほしい』
とおっしゃった。……そう言われてはみたものの。
「あのー。そこの子狐さんたちや。質問したいことが目白押しなのですが……私はなぜに突然、神様と会えちゃったりしたのかな!(興奮ッ)」
「六甲山 × 稲荷だからって言ってたよ」
「あと御神札は効いたよねー♪」
「御神札?? ……御神札があったら神様に会えるの? 確かにさっき、御神札を手にしてから豊受姫命さま現れたな……」
子狐たちは無邪気にぴょんぴょん跳ねながら、私の肩に乗っかった。
「御神札やお守りは神様と人をつなぐゲートだからねー。特に御神札は、一番大事な神様のしるしだから♪」
「何もないのとは全然違うよね♪」
「あ! あるじゃん! 清高稲荷大明神さまの神札! 家に!」
私は思い出して、思わずそう言った。
「来てくれはる? 清高稲荷大明神さま、高野山から来てくれはるよね?」
「清高さまはシャイだから……」
「おうちに呼ぶのは無理かな〜」
「そうなのー? めっちゃ会いたい! っていうか……会えるのかな。私……」
子狐たちが顔を見合わせて笑った。
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