−序章−

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−序章−

 中二の夏、俺の人生は激変した。 只々、暇な休日に何気なく書いていた物語が、とある新人賞を受賞してしまったからだ。  担任の教師に薦められ、渋々コンクールに出した短編小説。 絶対、選ばれることはないと思っていた。  その時期、俺は野球部を退部したばかで何をするわけでもなく暇だった。 つまり周りが部活なんかに勤しんでいる中、正真正銘の帰宅部だったのだ。 だから、担任の教師がそんな俺を見兼ねて勧めてきたのだろう。  それから数冊の本が出版されたが、 もうそれは、今となっては過去の話。
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