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 はっきりとした三原色に不純物の混じったコーディネートに 身を包んだカイムは、見違えるほどの強さでした。 アメラスの繰り出す魔法をものともせず、体術のみで彼を追い詰めていきます。 「アメラス、提案があるんだが、受けてくれるか?」 「内容によるな」 肉弾戦を続けながら、二人は話し合いました。 「殴る蹴る煮る焼く揚げるの戦いは嫌いだ。  正々堂々、ファッションで勝負しないか?」 「望むところだ」 これは、アメラスが圧倒的に有利でしょう。  同時期、ステッキを探していた家来たちが、ロッジまでやってきていました。 彼らは他の場所の散策中であるにも関わらず、 隊長が王様との無線通話を終えた途端、進路をロッジに変えたのです。 実は、国民の家の中には必ず監視カメラが設けられており、 王室からその様子を確認することができます。 また、ほとんどの国民は、このことを知らずに生活していました。 話を戻すと、おおよそアメラスとカイムの争いを見た王様が、 ロッジに向かうよう命令したのでしょう。  「国の捜索部隊だ。王様のステッキがなくなった。家の中を調べさせてくれ」 玄関の扉をノックしても、返事はありません。 「アメラス、耳掃除してやろう」 「はい、どうもありがとうございます」 耳掃除に釣られたアメラスが出てきました。 「中を見せてくれるか?」 「あぁ、どうぞ。お待ちしておりました」 アメラスはまず隊長とその部下数人を招き入れました。
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