手紙少女
4/4
読書設定
目次
前へ
/
4ページ
次へ
その夜、私は手紙を書いた。 羽のように軽く、口よりも達者だった筆先が今は鉛のように重い。 どんな美辞麗句を並べても、心に全く響かない。 書いては捨て、書いては捨ての繰り返し。 想えば想うほど、空回りしていく。 結局、出来た手紙は今まで一番時間がかかった上に酷い出来。 外は既に白み始めていた。 書いた手紙を手に取り、私は願をかける。 どうか――この恋だけは必ず成功しますように。
/
4ページ
最初のコメントを投稿しよう!
2人が本棚に入れています
本棚に追加
広告非表示!エブリスタEXはこちら>>
前ページへ
次ページへ
スターで応援
8(あなた 0)
小さく
文字
15
大きく
狭く
行間
1.8
広く
白
黒
クリーム
ゴシック体
明朝体
まとめてページ表示
指定なし
5ページ表示
10ページ表示
15ページ表示
ページコメント表示
ページスタンプ表示
最後に読んだページを自動で保存
最初のコメントを投稿しよう!