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「ああ、ベッドあんなに綺麗に整えてあったのに、今は乱れ放題。」
「ベッドだけじゃないけどな。」
私は赤くなって、もう一度その温かで厚い胸の上に戻った。
「私そんなに?」
「多分ね。でもすごく魅力的だったけど。」
そう言って身を起こしてキスをしてくれる。その勢いで身体が反転する。そのまま口づけが続く。どんどん深くなるこの人のキスが大好きだ。でもあの美しくて強い瞳を見たくて目を開ける。残念、瞳は閉じられていた。その代わり長いまつ毛が綺麗で見とれる。まだ信じられない、一年以上も焦がれ続けたこの人に抱かれているなんて。
「征仁、愛してる。」
「いいね、ずっと美沙にそう呼んで欲しかった。」
「美沙って言ってくれたね?征仁の声で呼ばれると特別な名前になる気がする。」
「俺にとっては、君に関することは全部特別だよ。」
「ねえ、」
「何、どうした?」
「私、あなたのone and onlyになれるかな。」
首を傾げて片頬で笑う。破壊力が凄過ぎる。
「始めからそうだよ。」
私たちは再び深く激しく、お互いを求め合った。
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