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「おはよう!律希」
「おはよ、…ゆう」
「なんかまだあんまり慣れないな、この呼び方」
「そーだね、なんか不思議な感じ」
会って早々また頭をわしゃわしゃと撫で回されている。犬かなにかと思われているんだろうか。
「あっ、そうだ、聞いてよ。さっき生徒会長に送って貰ったんだけどさ」
「はぁっ?!なんでまた…」
「わかんないけど、なんかお友達…?になった」
「生徒会長とお友達って……ほんとにお前人たらしというかなんというか…」
何故か頭を抱えているゆうに反撃とばかりにわしゃわしゃと撫で回してやった。満足。
「まぁ、なんかあったら俺に言えよ?お前ほんとに色んなやつに好かれやすいんだから。…俺とか」
「ん。わかった、ありがと」
最後に何か言った気がしたけど、教室の喧騒に紛れて聞き取れなかった。まぁ特に大事なことではなさそうなので聞き返すほどでもないか。
「さて、そろそろ本鈴なるし座っとくか」
「そーだね、今日一限数学だ…ちゃんと聞いとかないとわかんなくなる…」
「でも律希って結構頭いいよな?」
「まぁ、勉強はそこそこ頑張ってるからかな。嫌いでは無いし。」
「そーか…俺は勉強マージで無理。テストとか毎回赤点回避に必死だし」
「じゃあ次の定期考査、一緒に勉強でもする?」
「っえ!いいの!?やっば、嬉し」
なんか、すごくテンションが上がっているみたいだ。よっぽど赤点がいやなのかな。
「いーよ。上手く教えれるかはわかんないけど」
「まじで助かる…ありがと…律希」
中間テストまでちょうどあと2週間後くらいだ。その間ゆうと一緒に勉強することになった。
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