220人が本棚に入れています
本棚に追加
第一章-1話-
美しく儚い花弁が舞い散る朝。
おれは_____
「やっばいっ寝過ごしたっっ!!!」
外の騒がしさに目を覚まし、スマホを見ると表示されていたのは8:00という文字。
普段は幾度となく鳴るアラームにより仕方なく目覚めるのだが、あいにく春休みだったのでアラームをかけ忘れていた。
「あと1時間でHR始まるじゃん…」
ドタバタと慌ただしい音を立てながら準備をしていると部屋のドアが開いた。
「律ー!早くご飯食べちゃってちょうだい!」
いつもより降りてくるのが遅いと思ったのか母さんがわざわざ呼びに来たらしい。
「すぐ行くから待ってて!」
大きな音を立て、階段を駆け下りながらネクタイを締める。
急いで朝食を食べつつ、時計を見ると8:20の文字。
「やっば!行ってきますっ!!」
荷物を抱え、靴も履ききらぬままドタバタと慌ただしく玄関から飛び出して行く。
さあ__新しい一日の始まりだ
最初のコメントを投稿しよう!