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その後もしばらくぐりぐりとしていたが、飽きたのか止まった。と思ったら、今度は膝に重みが。
「…ここでねるの?」
話しかけても返事はなく、すでに寝る体勢に入っている。
少しすると、すぅすぅと寝息が聞こえてきた。
「動けない…」
仕方ないので何か暇つぶしでもするか、とカバンから本を取り出し読み始める。
1ページ、2ページ…と読み進めていると下から苦しそうな声が聞こえだした。
「…赤羽?どーしたの?」
聞いても返事は無い。どうしよう…起こした方がいいのか…と少し迷って、とりあえず頭を撫でてみる。
しばらく撫で続けていると、唸ったような声は無くなった。
なんとなく、このまま撫でていた方がいい気がして、その後赤羽が起きるまではずっとそうしていた。
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