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今日は早朝出勤でいつもより早く仕事場に行った。
\ピンポーン/
エレベーターに乗ると、後ろから何かの団体が乗ってきた。オーラで芸能人だと察し、距離をとる。
「おはようございます…おはようございます」
小さい声が聞こえる。隣を見ると彼がいた。
「え!!」
「シー!」
彼は人差し指を唇に当てる。
「どうしてここに?」
「何言ってるんですか、僕アイドルですよ。これから撮影です。」
「あ、そっか」
「今日の夜、会いませんか?」
「えー!」
「ちょっと笑」
「しょう、この子と知り合い?」
「まさか!ちが…」
「そうですよマネージャー。あの子です。」
「あ〜あの子ね笑」
頭の中ははてなマークで溢れていた。
「あのー、あの子ってなんですか?」
「あぁ!もう7階だから降りますね。今日の夜、待ってますから。」
「はい…」
変に嬉しい反面、なんとなく罪悪感があった。
だって彼はアイドルだから。
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