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三十三間堂
三十三間堂というとたくさんの仏像がずらっと並んでいるところ。
私が小学生の頃に三十三間堂についてこんな話を聞いたことがある。
三十三間堂、計1031体の仏像に自分の顔とそっくりな仏像がいるらしい。
世界には自分と似た顔が3人いるらしい。もしかして三十三間堂の噂が本当だとしたら、3人に一人は仏像なのだろうか。
もし、自分の顔と似た仏像見つけたら嬉しいと思う。わくわくものじゃないかと。
三十三間堂を訪れたのは高校生の頃。
三年時の遠足で訪れた。
その当時私は友達ゼロでクラスから孤立していた。学校に通っていたころは友達がいないということであれこれ言われていた。
大人になった今では友達がいないことに対してそれはだめだと言われることはなくなったが、どうしてあの時はいろいろと言われたのだろう。通っていた学校にたまたま友達になりたいと思う人がいなかったのだ。
なんだろう、友達って人の好し悪しを示すステータスなのだろうか。そう思うと友達の存在がむなしくなっていた。
なんで友達がいないだけで自分は問題児と言われるのだろうか。まあ、普通の人からは異端児に見えるかもしれないが、正直一人でも人間は生きていけるものだ。
学校の授業だと体育や英語の時間では苦労したが、その時間は全体のほんの少しだけかもしれない。
私の友達のいない理由は昔厳しかったからだと思う。テレビを見ると父親にひどく叱られるなどされていたから。クラスの子たちは全員テレビ見ているのに、私だけは厳しいのだ。共通の話題なんてなかったから私は自然に孤立していった。
私が悪いのはクラスで生きていける術がなかったこと。もしくは、友達なんていらないときっぱりとした考えに至るか、それとも一人は嫌だということで友達を積極的に作ろうとする考えに至るというきっぱりした結論を出せなかったこと。
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