第四幕

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第四幕

 少年が天界につくと、目の前にある山に大きな城がそびえたっていました。 「天女はあの城の中にいる。しかしそこにたどりつくためには、約束の通り試練を受けてもらうぞ」  そう言われたさきには、つるつるに滑る坂と、その先に大きな門がありました。 「あの門の扉は四分の一刻(およそ30分)以内に閉まる。それまでに上に上ってくぐり抜けなければならない」  少年は滑る坂に苦戦し、扉はどんどん閉まって行きます。しかし諦める事なく、彼は何度も挑み、そして門が閉まる前に到達することが出来ました。 「よくやった。それでは次の試練に挑戦してもらおう」  その後、鬼が潜む迷路、小さな岩を飛び越えて行く池、鬼が打つ大砲をよけて進む吊り橋を越えて、最終関門の流鏑馬(やぶさめ)に挑むことになりました。 「馬に乗って、この弓であの的を射抜けば天女に会わせてやる。しかし、矢は一本だけだ。失敗したらキミには帰ってもらう」  少年は緊張しました。たった一本の矢で遠く離れた的に当てなければなりません。天女への思いを胸に馬にまたがり、彼は弓を引きました。
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