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「結菜、お客さんだよ」
「はーい」
元気よく返事をして明るい笑顔を見せた結菜だったが、客の着ている制服を見て一瞬だけ眉を寄せる。
「いらっしゃいませ、何にいたしましょうか?」
すぐに営業スマイルを作り接客すれば、客は結菜の変化には気付かなかったようだ。
「高菜のおむすび二つ」
「はい、ありがとうございます!」
客は結菜が通う高校の生徒だが、結菜のことはわからないようだ。
でも、結菜は違う。
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