年下男子と…

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年下男子と…

「……家の中なら、おれ以外だれもいませんし、気兼ねなくお話しできますよね」 「そんな、改まって言うようなことじゃ……」 「だったら、そんなもったいぶる必要ないですよね? なにを隠してるんです?」 「隠してるっていうか、その……」 「ん?」 「……が、あれで最初だったんだよなって思ったら、なかったことにしたかったなって」 「え? なんて?」 「だ、だから、ミハルくんが酔った勢いでしたが、わたしにとっては初めてのことだったの!」 かつてない経験を振り返って話すだけなのに、顔から火が出そうだ。いや、もう噴き出してるかもしれない。 一方で、わたしとは正反対の態度の彼。 「……あぁ、そうでした。の玄人ですもんね」 ーーーなんか、妙に納得してるし。気に入らない。
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