プロローグ

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プロローグ

 またあの夢を見ていた。  賑わう市場を歩く夢。  そこには色んな匂いが溢れ返っている。  熟した果物の甘い香り。  煙に炙られる肉の香ばしさ。  鼻をつく薬草や香辛料の刺激。  道を行き交う人々の匂い。  そんな多彩な香りに包まれる、懐かしく、残酷な夢。
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