お家探し①

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背中を撫でると、抱きしめている腕にわずかに力がこもった。 擦り付けていたしずかさんの頬が少し離れて吐息が漏れるのがわかる。 (おやおや~これは…) ちらりと時間を確認すると22時過ぎだ。 内心ニヤリとしてしまう。 (ちょっと反応楽しんじゃお…) スルッと彼女のシャツの裾から手を差し入れた。 直に背中を撫でると、小さく反応がある。 何も言わず、反応するときは愛しちゃってもOKな合図。 すぐ調子に乗る私は、しずかさんの顎に手をかけて自分に向かせるとじ…っと彼女の瞳を見つめた。 その間も背中に回している手はわずかに動かす程度にするけど私が映っている瞳に揺らぎが生まれる。 (あ~あ…。食べたい。食べ尽くしたい) 止まらない欲情は、しずかさんの唇を貪り始めた。 「……ん…ぅ……は…」 掠れた声が耳に届くといっそう欲が頭をもたげる。 しずかさんを象っているすべてに唇を押し当てて、吸い付くして、撫で上げて…余すところなく愛したい。 奥の奥まで。 「ねぇ…しずかさん」 「え…な、に?」 私が与える感覚を全身で感じるために伏せていた瞳がわずかに開いてこちらを見る。 (色気が半端ない…) 「しずかさんてさ…わりとM寄りだよね?」 「えぇ…? そうなの? 自分じゃ…わかん…な…」 「目、閉じたまま私の手を感覚で追いかけて? 開けちゃダメよ」 「なん……はぅっ」 一番敏感な内部を刺激する。 開けないで、と言わなくても固く目を閉じるのは刺激が強いから。 いっぽんの指がトントンと快感をノックする。 「あ、あ…そこ…ダメ…」 「そこってどこ? ココ?」 わずかに外すと、無言で首を横に振った。 (ふふ…素直) もう一度、さっきとは反対側にわずかにずらして聞く。 「ココ?」 「ちが……あ!」 答えを聞く間もなく、間違いない快感スポットを優しく突いた。 「ココですか? きゅーっとなりましたけど」 「んんっ あ、あっ…ダ…メ…もう……ダ、メ」 消え入りそうな語尾が早すぎる限界を知らせ、しずかさんの腰がぐぐっと浮いて、私の腕を掴む力が強くなると彼女の中に沈めていた指が締め付けられた。 掠れた、絶頂を教える声とともにしずかさんの腰が沈み、体はしっとりと汗ばんで脱力する。 温かい内側から、名残惜しみながら指を抜くと小さい吐息がこぼれる。 ほのかに全身ピンク色に染まって…。 (うう…足りない。攻め足りない…)
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