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『そうさ、これが超吸収さ!』
脳内に響く神様の声。ニヒルに笑っている姿が目に浮かぶ。
「確かにこれはすごいかもしれない……」
烈はそう考えてから、ふと疑問に感じることがあった。
この能力に代償はないのかと……。
『あるよぉ。野球で日本一にならなければ一生野球のできない体になるのさ』
その発言に鳥肌が立った。
高校野球で日本一にならないといけないわけだ。
しかし、この能力があれば無双できるはず……。
『そそ、そのイキだよ。ほほほほ』
脳内に心底楽しそうな声が響いている。
神様は烈の反応を見て楽しんでいた。
(神様、憑依しちまったのか……?)
すなわち俺は神か!? 烈はふっと鼻から笑いをもらした。
あれ?神様が見ているってことは、下ネタもオナニーもできないのか?
まあ気にしなければいいか。
ーーあくまで前向きな烈。
烈はスマホのギガも気にせず、好きな選手のバッティングフォームを見て、素振りを繰り返していたーー。
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