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相手が女性じゃなく、人間でさえないなんて、ホラー以外の何物でもない。『ぐるぐる』とそんなことを考えていた俺は、ふと目線を移して躰どころか思考まで『フリーズ』した。
目線の先には、青い髪に、ブルーグレーの瞳の青少年がいる。読モだったり、ジャ〇ーズでもおかしくない程度には、そこそこ整った顔立ちをしている。
とは言えど。あくまで、そこそこなわけだから、『フリーズ』まではしなかったはずだ………
-その顔に『とてつもないほどの見覚え』さ
えなかったのならば-
大股で『ツカツカ』と近寄る。そこにあったのは、大きな姿見だったのだ。つまり、そこにいた青少年は、間違いなく自分であるはずなのだ。
「やっぱり、俺だーっ?!ななな何で、若返ってんだ?しかも、この髪、この目ぇ?完璧、厨二病患者じゃねえか~っっ?!!」
頭を抱えて、絶叫した俺は悪くない。うん、俺はごく正常な一般人なのだから!
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