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-俺でなければならない『理由』など、果た
して存在するのかどうか-
どうせなら、異世界を信じていたり・その世界へ行くことを切望している人──最たる者が厨二病患者──を、選べば良かったものを………。
全く。誰の人選かは知らないが、人選ミスだ、完全に。そう、厨二病患者なら、もっと即座に(混乱はするかもしれないが)状況に順応できたはずだろうし。
この世界が、なにがしかのゲーム………もしくは、そのゲームに類似している世界だと言うのなら。
そのゲームの予備知識は必要だったのではないだろうか。『備えあれば憂いなし』とも言うし、用心に越したことはない。
せめて、概要を知っていれば、現実の世界に戻る手立てがみつかるかもしれない、と言うのに。
まぁ、RPG的なゲーム世界なら〝ラスボス〟(この場合は多分、魔王)を倒せば、ゲームクリアとなるんだろう。
-結論…………絶対に無理-
だって、そうなるだろ?マトモな装備もなく、剣も魔法も使えない。レベルが逆カンストしてる状態で……………大絶賛『囚われの勇者(仮)』な俺に何が出来る?
魔王とその息子達に好意を持たれてるっぽくて。そして、求婚までされている以上、そのままタラシ込んで『世界を救え』とでも?
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