なな

5/5
前へ
/43ページ
次へ
あ、やばい。変なこと言った。 「あ、いや、別に深い意味はないっていうかその、、」 「...あの、」 アワアワと言い訳をしている俺に対して、克樹くんは真剣な顔をしている。 「はい。」 思わず敬語になった。 「俺、実は好きな人がいるんですけど、」 「え、」 えっと、どういう流れだろうか。 「告白ってどんな感じがいいと思いますか?」 えー、と。これは、、失恋の流れ? 「どんな感じ、、、。うーん、そのお相手はどんなのが好きな人なの?」 「そうですね。年上なんですけど、可愛いものが好きですね。表情がくるくる変わって面白い人ですよ。」 なんか少し俺に似てるかしれない。 、、、俺でいいじゃん。 俺だったらどんな告白でも克樹くんからのだったらOKするのに、、、とも言えず、 「す、ストレートに言ったらがいいと思う。」 「なるほど。、、、まだ分かりませんか?」 「?」 「これ全部、青柳さんのことですよ。」
/43ページ

最初のコメントを投稿しよう!

60人が本棚に入れています
本棚に追加