エピローグ

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病院で見てもらうと子宮口はまだ3センチしか開いておらず、きっと産まれるのは夜じゃないかなと言われ気が遠くなった。 だってこんなに痛いのに。 絶対もう産まれるって。 間違いないって。 そんな私の絶望的な顔に、助産師さんは「大丈夫よ~」と軽く笑った。 いや、笑い事じゃない。 夜ってあと何時間耐えなくちゃいけないの? 無理無理無理無理!!! 私がいくら無理だと嘆いても、すべては赤ちゃん任せなわけで……。 私はひたすら痛みと戦った。 私が痛いと言うたび圭佑さんは私の腰を圧すように擦る。それがなかなかに上手くてありがたいのだが、ありがとうと伝える間すら与えてくれないこの痛みの感覚に、私は必死に耐えていた。 完全に自分のことしか考えられない。 今何時かもわからない。 すずの学校のことだって気にしている余裕はない。 だけど圭佑さんは文句ひとつ言わず、ずっと横に着いていてくれた。
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