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手のひらを空に向けて組んで、『う~ん』と伸びをして、さて、そろそろ学校に行こうと思った時に、こそこそと動いているものが見えた。
朝もやのせいで見間違えたのかと思ったけど・・
銀杏木の木の下に、半透明の小さな人達がいた。
彼らは、落ち葉を避けて手に持ったスコップでせっせと土を掘って、透明なシャボン玉みたいなのをそこに埋めてから土を被せていた。
そのシャボン玉、その中に、一粒の麦の種みたいな、小さいものが入っているのが入っているのがわかった。
それよりも、シャボン玉が割れないかとヒヤヒヤして見ていたのだけど、全然割れる様子がなかった。
その後で、なにやらお祈りの言葉を口にしてから、さらに落ち葉でその場所を隠していた。
見た感じ、その小さな人は、何人もいる。
例えるなら、リンゴを食べて眠りにつく前のお姫様が、一緒に楽しく過ごしていた小人って言うか妖精って言うか、そんな感じの存在がたくさんいた。
他の人は気づいていないみたいだけど・・
あれは、一体なんなのだろう?
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