人生は恋愛バラエティみたいにはいかない

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テレビでは、そろそろ件のバラエティ番組が終わりを迎えようとしている。 次回、あの女の子は無事に想い人に想いを伝えることは出来るのだろうか。 「もし私がこんな番組に出たらさぁ」とみとさんは言う。「絶対誰にも好きになってもらえんと、ぼーっとしたままで終わるわな」 「お前なぁ」とキリオ君が呆れる。「それじゃ番組にならんやろうが」と言ってから、何か考えるように一拍置いて付け足した。 「まぁそん時はな、仕方ないから俺がもらったるわ」
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