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「みお、なんかうれしそう!いいことあった?」
つぎの日、みおはりっちゃんと学校にいったよ。
りっちゃんはちょうど右の糸きり歯のとこが抜けちゃってて、いつものかっこいい顔が、なんだかちょっぴりおもしろいかんじになってるの。歯ぬけ!
「あのね、ママがね、みおのたん生日に、みおのすきなピラフつくってくれるんだ!りっちゃんにもたべさせてあげたい!」
みおが言うと、りっちゃんがニコッとわらって、みおのあたまをなでてくれた。
「そっか、よかったな、みお!おれもみおにプレゼント準備してるから、たのしみにしてろよ!」
「なにくれるの??」
「なーーいーーしょーーーっ!!」
りっちゃんはそういうと、ピシッとブイサイン。
「りっちゃん教えてよぉ〜〜〜!歯ぬけ〜〜!」
「歯ぬけ!?おいこら、待て〜〜!!」
りっちゃんがおいかけてきて、みお、がんばってにげたけど、すぐつかまっちゃった!
「はい、おれの勝ち〜〜!おれのシュンソクからにげようなんて、100年はやいっ!」
「りっちゃん、『シュンソク』ってどういうイミ?」
「……………、わかんない。」
もーーーーっ、りっちゃんたら!
りっちゃんはとってもおもしろくて、あかるくて、みんなの人気ものなんだ!
こうやっていっしょに学校にいってると、女の子も男の子もみんなりっちゃんにあいさつしていくんだよ!
そしたらりっちゃんは、歯がぬけてるのも気にしないで、めいいっぱい、にっこりわらいながら、「おはよう!!」ってあいさつするの!
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