1章:いきなりピンチ?!新しいアルバイトを…?

2/11
90人が本棚に入れています
本棚に追加
/145ページ
興味はあるが、不安な気持ちもある。 自分の想いを素直に伝えてみることにした。 「蒼空、待って。私、飲食店での経験がないから、上手く注文した食べ物とか飲み物を運べるか不安…」 「うちのお店は、注文した品を運ぶことはないよ。カウンター形式だから。 一応、業務内容としては、注文の受け答えと、あとはコーヒーが作れるようになれれば問題ないかな」 運ぶことはないという不安は消えたが、新たな問題が浮上した。 コーヒーが上手く作れるか不安だ。 「俺は幸奈を信用してるから、誘ってるんだけど。 やりたくなければやりたくないって、はっきり断ってくれ」 カフェのアルバイトは少し憧れていた。 やってみたいという思いが、芽生え始める。 「働く条件をもっと詳しく教えてもらってもいいかな?時給とか、待遇とか、教えてもらえると助かる。 それを聞いた上で返事がしたいんだけど、聞かせてもらってもいいかな?」 その後、蒼空から詳細を説明してもらい、話を聞いた上でやってみたいと思った。 「幸奈、どうだ?やってみないか?」 「やりたい!面接受けたいです!」 「分かった。俺から店長に話を通しておくから、後で詳しいことは連絡する。それじゃ、またな」 そこで一旦、電話は切れた。まだ知り合って間もないのに、自分にここまで親切にしてくれるなんて、心優しい人だなと感心した。 カフェでアルバイトができるかもしれないと浮かれていたら、バイトを終えた愁が私の家(うち)へ帰ってきた。
/145ページ

最初のコメントを投稿しよう!