混沌譚3 マラデータ王国篇

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混沌譚3 マラデータ王国篇

神野 佳月 様作 【あらすじ】 ある惑星には、先住民が暮らす国と、人口都市で暮らす都市人が存在している。先住民で暮らす国では国王が居るにもかかわらず、将軍が実権を握っており、貴重な資源を不正に売っているという背景がある。 ここに、何らかの目的で、主人公の二人が潜入し、そこで絶世の美女とされる両性具有の学師に出逢うのだが、その学師が国王と将軍を操り、国を自分の意のままにしようとしていることを知る。 書き出し一行はこちら ** (とりで)には夜が訪れていた。 (引用) ** まず、タイトルに注目したい。マラデータ王国篇とあることから、これはまだ一方である可能性が高い。すなわち、この物語は先住民が暮らす国と人口都市の両側から語られ、全貌が見えてくることを指示している。あらすじは概要を解釈したものだが、”潜入した”ということから、彼らは先住民ではないという推測が成り立つ。このことにより疑問を抱くのは、資源を不正に売っているのは果たして”将軍の意志”なのか?それとも”学師の指示”なのかということ。それは恐らく、主人公たちが潜入したことに関係があるだろうと思われ、どちらなのかでも物語は変わってくるだろうと、予測できる。 次に注目すべき点は”絶世の美女とされる両性具有の学師”という部分。美女ということから、精神は女性だという事ではないかと想像する。男性で両性具有というモチーフはよく見かけるが、女性で両性具有は珍しいモチーフだと思われる。(同人などは含まない) つまり、この物語は、どんなものなのか想像がつきづらい。逆を返せば新しさがそこにあり、”女性で両性具有”ということに、とても意味があるということが予想できるわけである。 あらすじだけで物語を想像した場合、不正をただすために主人公たちはここへ来たと考えられるのだが、その不正の大元がこの”両性具有の女性”だと知った時、主人公たちは一体どんな決断を下し、どんな行動を取るのか、そこが見どころなのではないかと考える。 書き出し一行目を見てみると、現在の状況の説明がなされている。わたしの予想では、これは潜入した時の状況ではないかと、考える。ここから、どんな状況下にどう潜入していくのか、ドキドキハラハラしながら、読み手は彼らを見守っていくことになるだろう。 是非あなたも、主人公たちがどのように考え、何を行ったのか。目的はなんだったのか。 その目で確かめてみませんか?
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