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『魂喰い』に大量の生体エネルギーを奪われ過敏になった身体は、少しの刺激でも簡単に達してしまう。
言いたくはないが、さっきも服の上からちょっと触られただけでイったのだ。
そんな状態の相手を力強く抱きしめ、頭や背中を優しく撫でたりすればどうなるか。
「兄貴、な、凪しっかりして」
「はあっあっ、ヒッ、や……止め、ひっんぁアアーッ!」
「凪ぃ!?」
結果的に異常な連続イキ地獄の末、俺は失神した。
よし、とりあえず目が覚めたら弟をぶん殴ろう。
そんで当分の間は一切口をきかず完全無視の上、生体エネルギーもやるもんか。
人の生き恥を何度も上塗りしてくれやがって……二度と馬鹿な真似が出来ないよう、十分反省するまでは虫でも喰ってろ!
――と、怒るふりを続けたら来月の研究所での実験も上手く回避出来ないかな?
【第二話/END】
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