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「アハハ、あの、細川のオッサンか!」
「ハハハ、そうそう、あのオッサン!」
「嫁、子供、いるだろ?」
「いるいる。それなのに、彼女欲しいだって!」
タケシと俺は転がって笑った。
ひとしきり笑った後、涙を拭いながらタケシが聞いてきた。
「で、どうする?」
俺も涙を拭いながら聞き返した。
「どうするって?」
「さっきと一緒だよ。福田が神様だったら、どうするよ。この細川のオッサンの願い。」
あー、と言いながら、あらためて細川のオッサンの顔を思い浮かべた。
「あれだな。一回、細川のオッサンと良い雰囲気になる女を用意するかな。」
「なんだよ。オッサンの願い叶えてやるのかよ。」
タケシはちょっと不服そうに眉間にしわを寄せた。
「いや、雰囲気が最高潮に達した時に、細川さんの子供さんと同級生でした、とかネタ晴らしするかな。神の力で。」
ヒューって言いながらタケシが笑い倒れた。
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