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「ギャハハハ、ひでー。」
「これに懲りて二度と浮気心なんか出さねえようになるだろう?」
いいザマだ!とタケシは喜んで手を叩いた。
その姿を見て、なんか、俺は笑い飽きてしまった。
まだ馬鹿みたいに笑っているタケシを気持ち悪いと思ってしまった。
「さっきから細川のオッサンって言ってるけど、タケシと同い年だろ?」
言いながら俺は自分が笑い飽きた理由に気づいた。
なんだかんだ言って、細川のオッサンは店を構えて、女房子供を養っている。
それに比べてタケシはどうだ。
そんな俺の思考がタケシにも伝わったのか、タケシは笑うのを止めた。
のろのろとした動きでタケシが絵馬を一枚ひいた。
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