神様の役目。俺の役目。

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「ほう、これをカマボコ板というなら、なぜ、ペンを一緒に置いた。なぜ板に穴をあけて紐を通して吊るせるようにした。なぜ吊るす場所を作った。」 「新しいカマボコに挑戦を…。新しいカマボコに挑戦を!」  バグった!タケシがバグった! 「いや、もう止めようぜ。この絵馬を神様が書いたかどうかは知らないけど、誰かにはバレてんだって。近所で変な噂が立ったら、タケシ、この町で生きていられないぜ。」  タケシは軽い気持ちでやってたんだろう。  なんの気なく木の箱を置いたらお賽銭箱に間違えられた。  軽い気持ちで神社っぽいDIYやったらどんどんお金を入れる奴が現れた。  タケシは神社とは一言も言ってないから、ココに入れられたお金を盗ったのが罪だというならそれは間違えて入れた奴が悪いんだと、そんな感じで罪の意識もなくやってたんだろう。  しばらく黙っていたタケシだったが、のそっと口を開いた。
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