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「うん、紗織から君の事は聞いているよ」と思いもかけない返事を聞いた。
「えっ?紗織さんのお知り合い?」私は聞きながらお兄さんが照れる顔をしたのを感じ、
「あっ!彼氏さんですか?」
「そう、彼氏さん。紗織がいつも君の事…あっ鈴ちゃんだっけ?鈴ちゃんの話を楽しそうにするから、今度話してみたいなと思って」お兄さんが微笑みながら返して来た言葉は幸せですと変換したくなる様な温かい声だった。
「そうなんですかぁ~?紗織さん綺麗ですもんね?…あっ!すみません、お名前…部屋に帰ったら紗織さんに報告しなきゃ!」私はちょっと気になっていたかもしれない男の人に彼女がいた寂しさよりも、こんな素敵な人が大好きな紗織さんの彼氏とわかって嬉しくなっていた。
「あっ!ごめんね…冬馬」
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