幸せを願って

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次の朝… 「鈴ちゃん、検温の時間ですよ」 私は紗織さんの声に起こされた。 「珍しいね、早起き鈴ちゃんが…」 紗織さんの問いかけに私は夕べ冬馬さんに教えてもらったweb小説の読みすぎで夜更かししちゃったと答えた。 「あらら、冬馬ったら…そう言えば冬馬、鈴ちゃんの事、いい子だねって言ってたよ。又会うの楽しみだって…」紗織さんは楽しそうに話してる。本当にに幸せそう。私まで幸せな気持ちになった。 あれから少しの日にちが過ぎ秋も深まった頃、私はあのベンチでweb小説を読んでいた。 「こんにちわ」冬馬さんが来た。 「あっ、こんにちわ」私は嬉しくて思いっきりの笑顔で挨拶していた。 「紗織に怒られた…余計な事教えて!って…でも楽しいでしょ?」冬馬さんはちょっと口をとがらせておどけながら私に聞いた。 「はい、教えてくれてありがとうございます」私は丁寧にお礼を言った。
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