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 2020年、ある日の夏の土曜。  森羅町の気温は30度を超え、かなりの猛暑日となった。    「ガァッ‐‐‐……ゴォッ~~スゥ‐‐‐」  デスクの上で、シーサー、赤べこ、さるぼぼ……  といった日本各地の雑貨と大事そうな資料によだれを垂らし、  けたたましいイビキをしながら眠るオールバックの  キレイな白髪の初老の男性。  彼の名前は『早乙女 永喜(サオトメ エイキ)』(60)  これでもこの森羅支部の長であり、  各地へ飛び回り、気吹戸組の存続・運営や、  新たな脅威への対策方法を考案する役割。  対怪異特殊部隊司令長官、  通称「カンナギ」と呼ばれる役目を担っている。
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