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「ん……おぉぉ、もう朝か……イテテ」
ここでようやく永喜が起きた。
デスクの上で寝ていたからか、寝違えたらしく、
痛そうに首を押さえて、どこかにあるはずのサロンパスを探している。
「司令、ようやく起きましたか。
もっと早く起きてくれないと困りますよ。
それに今日は京都の本部に呼ばれているのではないですか?」
賢人が台所から声をかける。
「ん……本部ぅ?……あぁ!? わっすれってたぁ~!!
あぁあぁあ、ユ、ユイ君、今、今何時?」
「えっ……あ、8時40分です……よ?」
それを聞いた途端、永喜の顔が青ざめていく。
本部から伝えられた集合時間は7時。
つまり永喜は1時間と40分の大遅刻である。
「あぁ…終わった。 早乙女 永喜60歳、
せめて可愛い子ちゃんと結婚したい人生でした」
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