第一章

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颯は、この頃にはあのAVみたいに、一輝に抱かれる想像をしていた。 ベッドの上で、一輝が颯を押し倒し、一輝の顔が颯に近づいてくる。颯は、目を瞑ると唇に柔らかい感触を感じる。 颯の口が少し開いた時、一輝は舌をねじ込み颯の舌と絡ませる。ネットリ深いキスをしたら、一輝は首や鎖骨を舐め上げ、またねっとりと深くキスをする。 一輝は、颯の片方の乳首を舐めながら、もう片方を指で摘んだり捏ねたり弾く。 ”一輝、もっと、もっと” 一輝は、颯の耳元で”好きだよ”と囁き、耳殻を舐める。そして、颯自身のそれを軽くしごいていく。 それを強弱をつけてしごきながら、キスをしたり、首筋を舐めたり、乳首を舐めていく。 ”一輝、イッちゃう、あっ” 颯は身体に電流が走り、自身のそれはさらに膨らみ果てた。 いった後なのに、颯の中に一輝の指が挿入されていく。 颯の中で、一輝の指は抽挿され、快感を得る。颯自身のそれは、その快感が膨らんでいけば行くほど、勃ち上がっていく。 ”一輝、気持ちいい” そして、その指が増やされかき乱されていく。と、同時に颯自身のそれを一輝が扱いていく。 ”だめ、またイッちゃう。一輝、一輝、一輝” ドピュッ 颯自身の白濁が勢いよく飛び、絶頂を迎えた。 颯は、現実に戻ると、一輝の手によって果てたはずの自身の白濁が、自分の手と腹部にねっとりとついていた。 虚しすぎて、涙が流れた。 こんなに一輝が好きなのに。 一輝にキスされ、触れられ、抱かれたい。 苦しい。 苦しすぎるよ、一輝。
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