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颯は、教生との口付けに夢中になった。
何故か分からないけど、止まらなかった。
「ん、ん、っふぁ」
”声が抑えれない”
それは教生も同じだ。教生が強く抱き締めながら、颯の唇を食むように口付けをする。そして、颯の口の中に舌を入れ、颯の舌と絡ます。
"この子とのキス、気持ちいい。今までで一番。"
クチュクチュと部屋中に響く。
”ファーストキスがこんなキスだなんて、想像してなかった。”
どれくらい時間が経ったか、ようやくお互い唇を離した。
颯は、肩で息をしながら教生に潤んだ目で、見つめる。教生は、笑って颯の顔を自分の胸に引き寄せ、抱きしめた。
「僕、ファーストキスだったんだよ。まさかこんな激しくてとろけそうなキスしちゃうなんて。信じらんない。」
「嫌だったか?」
「ううん。もっと沢山したくなっちゃうキスだった。」
「昨日、俺にキレたろ?」
「うん。八つ当たりだった。ごめん。」
「いや、いいよ。あんな事は俺だけに見せるお前の本当の姿だろ?」
「そうだね。いつも、イラついても笑ってたし。なんでか、先生には言えたんだよね。」
「これからも、俺はお前の本当の姿が見たい。」
「うん。先生になら出せる気がする。」
「いっぱい慰めてやるよ。頭の中俺だけになるようにな。」
教生は、颯を離し、颯の目を見つめる。
颯も、その目に吸い込まれるように見つめた。
そして、お互いの顔が近づきまたキスをした。
ん、ふぁ
深くなるキスに、颯は声が鳴る。
教生と颯はキスを終え、颯は教生に抱きついた。
「ねぇ、また来ていい?」
「いつでもどうぞ。待ってるよ。」
颯は、初めて本当の自分を見てくれる人間に出逢えれた。それが嬉しいと思った。
"僕を見つけてくれた。本当の僕を。この人になら、、、"
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