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颯は高校生になった。
身長がぐんと伸び、180cmになった。顔も小顔で、目はキリッとして鼻筋は高く、薄い唇、周りの女子がよくイケメンと騒いでいた。
そして、よく告白もされ、プレゼントを貰うようになる。
颯のあの笑顔が皆好きだという。
でも、あの笑顔は、本来の自分を隠すための笑顔だからそんな事を言われても全然嬉しく無かった。
でも、やはりあの笑顔をして告白されてもうまく断っていた。
だが、ある日一人の女の子が、不意を付き颯の唇にキスをしようとしてきた。
颯は、思わずその女の子を突き飛ばす。
”気持ち悪い”
颯は、”女の子は絶対無理”とハッキリそう思った。
一輝の事が好きで、自慰をする時は一輝の事を考えるか、男の身体を想像して興奮している。
中学生の頃からこんなだから、自分はゲイなんだろうと思っていた。
だけど、ハッキリと自覚はしたくなかった。認めたくないという気持ちいがあったのだろう。
だけど、この日、颯はハッキリと自分はゲイだと自覚したのだった。
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