第3話 『地球の欠片は宝のやま』

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第3話 『地球の欠片は宝のやま』

 宇宙のかなたに飛び散った地球人工欠片に乗った人たちもありましたが、そのお話しはあとにして、大方、もと地球の軌道に残った欠片に生活の本拠地を置いた地球人は、かなりたくさんおりました。  もちろん、お水の確保が第一です。    地球の欠片には番号がふられました。  つまり、住所です。  大きな欠片には、やがて、巨大都市が作られたものもありました。    その材料に、するために、はでに削られた欠片もありました。  ひと世帯しか住んでいないのもありました。  当初は、小型宇宙挺のエネルギーや、設備に頼って生き延びておりましたが、やがて、人々は開拓に乗り出したのです。  太郎くんの家族もそうでした。  まさに、大宇宙の小さなおうち、だったのですが、お父さんは、地球の欠片に住む人に、生活物資を運ぶ仕事を始めていたのです。  なにしろ、太郎くんの住む欠片は、南極あたりの欠片だったのです。   🌀🌀 🔴 🔜   🌏 🌏 🌏  
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