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―Ⅱ―
「雨!カリ!すごい!水がたくさん!」
「ふふっ。アルシュファイドでは、なかなか降りませんものね。あらでも、ザクォーネ国では降らなかったのかしら」
「いや、降っていたが、城の中にいて気付かなかったのかもしれないな。それか、認識できなかったのかもしれない。なんにせよ、喜んでもらえたなら良かった」
四の宮公付き外交騎士ヘイン・ヒュリステフが、そう言って、船の暴露甲板の一区画に設けられた緑地帯で燥ぐキリュウに笑みを浮かべ、でもそろそろ、水を払った方がいいかもしれないと、そわそわする。
「雨!久し振りー!こんなに楽しかったっけ!うふふっ!」
透虹石の狼セイエンが、躍るように跳ね回るので、あとを追う発声器の彩石狼も、忙しく飛び跳ねる。
「うわあ、セイエン!目がぐるぐる!ぐるぐる!止まって!止まって!」
どうやら、駆け回るセイエンと彩石狼の見分けが難しくなったようだ。
「ごめんキリュウ。大丈夫?」
「だい、だいじょうぶ、だよ。セイエン。たのしいねえ!」
「ふふっ!濡れちゃうけどね!カリ!雨、避けてくれる?」
「ええ。もう、ここの植物も充分でしょうから、止めますね」
そう言って、雨を降らせていた水の宮公カリ・エネ・ユヅリは、異能による降水を止めた。
ここの植物を管理している者に確かめて、水を与えるついでに、キリュウに、雨、という現象を教えてやったのだ。
自然の現象ではないので、その辺り、きちんとした理解ではないが、空から降ってくる水の粒を雨と呼ぶ、程度には認識してもらえただろう。
「ありがとうございます。節水になりました」
この船で、植物の世話をしている者が、礼を言って、それではと、ほかの仕事のために立ち去った。
騎士服を着ているので、彼もアルシュファイド王国の騎士なのだ。
そちらを見送って目を戻すと、キリュウとサキとエオ、3人の少年は、セイエンに水を払ってもらったところだった。
キリュウは、長年の監禁生活で、現在、心の育ちが、3歳程度と思われる子だ。
なぜかジュールズに懐いてしまい、特に、人と別れる、ということに、強い衝撃を受けるようなので、理解力の育ちが、周囲の状況に追い付いていないこともあり、今回の任務に同行させることになったのだ。
サキ・ベリズとエオ・カーネルは、扱いに違いはあったものの、どちらも、隷属という形で虐げられており、その心を立て直すために、キリュウの侍童という、彼を手助けする役目を与えて、今回の旅にも同行してもらっている。
その彼ら、3人の少年の護衛を務める男騎士たち、キド・ニーリンと、ベンルクト・ガスィット、通称ベンは、まだ濡れているところがないか確認して、ありがとうとセイエンに礼を言った。
「どういたしまして!キリュウ!サキ!エオ!探検しよう!探検って、色々、周りを見るってこと!今は、船内探検だ!」
「たんけん!せんない、たんけん!せんない、なに?」
「船の中ってこと!これが船っていうのは、分かる?」
「これ?これ、これ、は、なに?」
「あっ!そうか!ええと、」
「キリュウ、今、セイエンが言った、これって、おれたちが、今いるところだと思うよ。そうでしょ」
エオの言葉に、セイエンが勢い込んで、うん!と同意した。
「いま、いるところ…うみ?」
「あっ!違うよ!海に浮かんでる、この船のこと!」
こんな説明で分かるかなと、言葉を止めたセイエンに、キリュウは大きな笑顔を向けた。
「ふね!これは、ふね!わかった!うん!あれ?ええと…」
たぶん、なんの話をしていたのか、うまく処理できない様子なので、セイエンは、強めに言葉を発した。
「これから、この船の中を見て回ろう!」
「えっ、と…うん!あれ、えっと…」
戸惑うキリュウにエオが言った。
「分からないことは、またあとで話そう。今は、船の中を見て回ろう」
「あ、う、うん!」
なんとか、頭にあった違和感に決着を付けて、キリュウは、セイエンのあとを追った。
カリは、少年たちを見送ることにして、大気に在る水から、ミナの存在を探す。
「カリ?」
尋ねる声音のヘインに、いえ、と答える。
「ジュールズがなんの用事で呼ばれたのかと。でも今は、そっとしておくのが良さそうです」
「何かあったのだろうか」
「どうでしょうか。ジュールズが呼ばれて、今は、デュッカと自室に2人で居ることが、無関係とは思い難いです。到着は明日ですからね、寛いでいるのならよいですけれど」
ヘインは、以前同行した旅での様子を思い出す。
「寛ぐ…。ミナは、そういうときは、談話室で周囲の声を聞きながら目を閉じているか、もう、1人で自室に戻っていたと思うな。キリュウが1人だった時は、なるべく接して、様子を見ていたが、サキとエオが一緒になってからは、少なくなった。デュッカは、常にミナの側にいたが、2人きりというのは、そう言えば、あまり見ていないと思う」
「そうですか…」
「やはり、カリとサリでは、気の掛け方も違うな。成人しているというのもあるのだろうし、水の宮公だからというのも、あるかもしれない。サリも成長するし、そのうちに応対は変わるのだろうが、カリ、君の存在は、ミナにとって、頼れるものなのではないかな。ただ、その能力があるということではなくて、ミナ自身の至らない部分を埋めてくれる、察してくれる、自発的に、必要なこと、助けになることを、してくれる。サリが、言わなければ分からない、やらない、ということではなく、やはりまだ、任せるべきではない、という、庇護、時には擁護が必要な対象だったのだと思う」
カリは、ヘインの言葉に、少し目を大きくして、それから、いくらか考えると、そうですねと呟いた。
「ええ。それは、今回の調査への同行を認めてくださったときに、表れていたのだと思います」
今回、ミナは、水の宮からは、カリの務めている、水の宮公という役目の代行ができる存在として、水の側宮(そばみや)の役目にある、カリの実妹サリ・ハラ・ユヅリに、調査への同行を依頼するつもりでいたらしい。
カリへの協力依頼を反対する一番の理由は、乳飲み子の母である、という点だ。
アルシュファイド王国では、母子の心身の健康に寄与するという理由で、子が3歳になるまでの授乳を推奨している。
そのため、国内では、多くの子は、3歳になる年、その誕生月の前後を目安に、離乳を始めている。
そのような国政の基礎体制と国民の意識の中で、多く心身の不調や、仕事復帰を早めたいなどの母の都合により、子が2歳になる前から、離乳する者が増えていくが、国内の社会趨勢としては、4歳の誕生月の前後になってようやく、ただし強めに、医師も周囲も、離乳を勧める流れだ。
カリの息子、マディク・レズラ・ユヅリは、現在18ヵ月、1歳を過ぎて、半年には届かずというところだが、離乳を始めても、いくらか早めだな、という感覚で、それほどには違和感はない。
カリは、マディクが求めるならば、そして自分にできることならば、3歳まで授乳すると決めている。
それなのに、2週間も離れれば、マディクは混乱するだろうし、カリの心身も不安定になる。
少なくとも、母体の調整のために、しなくていい努力をしなければならなくなった。
そんな負担は掛けられないと、ミナは強く主張したけれど、それならば、マディクの数日前に生まれた子を持つミナだって同じではないかと反論したのだ。
「今後、ザクォーネ国の絶縁結界に関しては、術者としては、構築者であるサリを当たらせることが望ましいでしょう。そうであれば、今後の継続調査が見込まれる浮島の調査は、わたくしが当たることで、負担を分ける努力をしたいのです。幸い、今回の島は、通常の手段での移動時間が1日です。その上、海路ですから、わたくし単独でなら、または少数の同行者を加えても、もっと短時間の移動ができるでしょう。これは、水の宮を預かる者としての判断です。それに、ミナ」
カリは、出発前の遣り取りを思い返しながら、あのときの思いが波のように戻るのを感じた。
「長期の乳飲み子との離別という特異な状況下での不安を、たった1人で味わわせたくありません。人の体のことなど、個人差があることは解りますが、それでも、同じ状況にある者がいれば、医師にすら判断し辛いことだって、相談し合えます。それに、特異な状況だからこそ、努めて前例を作らなければ、いつか必要な時に、参考になる事例を持つことができません。母として、同じ立場の者、これから同じ立場になる者たちの、お役に立ちたいと思います」
その意志を、ミナには退けることはできなかった。
ミナのためというだけでなく、カリにはカリの、思いがあっての行動だから。
別れの時、マディクはいつもと違うと感じたようで、大泣きしたりもしたけれど、カリの、きっぱりとした態度に、泣き声を引っ込めた。
自宅では、最後まで、不満そうな顔をしていたけれど、船に乗る前に会ったときは、ミナと、その息子レジーネ・イエヤの別れの姿を見て、思うところあったのか、その顔も、いくらか穏やかになっていた。
思うところ、なんて言っても、記憶にも残らない、ぼんやりとした意識なのだろうけれども。
それは彼にとって、小さくない傷であると同時に、成長のための一歩でもあったのだろう。
それが正しいかは、正直判らない。
そもそも、正しさを求められることとも、思えない。
ただ、この状況に飛び込む機会を得て、実行してみた。
自分でも言ったように、それは、犠牲とは違う、同じ母に向けて、差し出した手なのだ。
掴む者があるかは判らないけれど。
やってみたいと、思ったのだ。
「様子を見るのは、あとがいいでしょうね。一先ず、ジュールズに事情を確認しましょう」
そう言って、カリは、先に捉えていたジュールズの居場所へと向かった。
ヘインも、既に姿の見えないキリュウたちのことは、相棒のセイエンと護衛の騎士たちに任せることにして、カリに同行した。
その後に続くのは、遠境警衛隊の男騎士ジリアン・メイドと、女騎士カフアナ・モリスと、やはり女騎士のマリリア・リツだ。
遠境警衛隊は、あと2人、男女の騎士がいて、彼らは現在、船の航行の都合などを確認しているはずだ。
調査団責任者にジュールズを据えて、主要任務を負うのは、ミナとカリの2人。
ミナには、ハイデル騎士団が整えられているが、四の宮公が国外で公的な活動をすることはなかったので、現在は、遠境警衛隊が、警護よりは、活動の不都合を解消する目的で、同行することになっている。
その辺り、ヘインとしては、専属の騎士隊を構成するなど、何らかの形を整える務めがあるかもしれない。
それとは別に、原初生物対応機関という名称で活動を始めた、理事長ネイと、副理事長ジェド、理事の1人ヘリオットが同行している。
船の喫茶室に入ると、丸机を囲んで、ジュールズとネイとジェドとヘリオット、ファルセットと、そして、ハイデル騎士団団長ムティッツィアノ・モートン、通称ムトと、団員のセラム・ディ・コリオが席に着いていた。
「なんの話し合いですの?」
聞くと、ネイは笑って、そんなに深刻なものじゃないよと言った。
「でも、仲間に入れてくださいな。椅子を持ってきます」
「それぐらいなら、いっそ場所を移動しようよ。そっち」
ネイは、背の低い、厚みのある、ほどよい柔らかさ、弾力のある椅子が多くある区画を示し、ついでにと、透虹石の鳥獣と、そして、彩石選別師ユクトが呼ばれた。
今回の旅には、人の使う言葉を解する透虹石の鳥獣が多く同行している。
キリュウと船内探検中のセイエンには、あとでヘインから伝えると知らせておき、そのまま、少年たちを任せる。
鳥獣たちと、長い船の時間を共有していた人々も、手の空いている者が集まってきて、ジュールズは、その顔触れを見回した。
鵬のシュティンベルクは、ミナのところから喫茶室に戻り、厚い椅子の背凭れに足を置く。
レイネムは定位置のジュールズの肩。
ムトに同行して来ていた虎のガフォーリルは、椅子の座面で伏せている。
ハイデル騎士団に同行する鷦隊の4羽は、ハイデル騎士団の男騎士たちの肩に、それぞれ乗っている。
チェーリッシがスティルグレイ・アダモント、通称スティンの、メリダはセラムの、シークェンセスはステュウ・ロウトの、モーリンテイラーはマルクト・シラキウスの許だ。
ほかにここにいるハイデル騎士団の顔触れとしては、この場に残ったミナの侍女ラグラ・スイツに同行する目的で男騎士のファロウル・シア・スーン、通称ファルと、仕事中はスティンの相棒である女騎士アニーステラ・キャル、通称アニース、そしてミナのことは少女騎士イルマ・リ・シェリュヌに任せて、パリスもこの場に残っていた。
ある程度、顔触れが揃ったと見て、ジュールズは口を開いた。
古い時代に生きた、そして今、目覚めて、生きようとする鳥獣たちと、同じ人としての、仲間に向けて。
「そんじゃ、ちょっと説明すっか。こないだまで眠ってたお前らは知らないだろうが、現在、アルシュファイド以外の国では、他人の自由や意思を暴力的な行為で捩じ伏せて、言いなりにさせたり、縛って行動を封じたり、狭い場所に閉じ込めたり、傷を負わせたりする奴らがいる。個人でする奴らもいるが、国ぐるみでやってたとこもあったし、そいつらがそれをする言い訳は色々。中には、それが正当だと言うのもいるぐらいだし、正当だと受け入れて苦しい立場に耐える者も多い。そういうのは、まず、相手を騙してその道に誘い込むことが常套手段でもあることから、暗い場所に隠されていることが多い。夜の酒場の裏とか、個人宅の地下とか、挙げれば際限がない。隠されていることもあるが、相手は非道な行いをしても、こちらは、そうはできない、というところ、様々な事情が絡み合って、解決が難しいのが、現状だ。そういう背景があるって、覚えてくれ。で、呼んだのは、それに関して、ミナが動くってことなんだけど」
そこまで一気に言って、ジュールズは息を継いだ。
「彼らを辛い現状から抜け出させる、実動ではなくてさ、それは、ほかの者にやらせて、ミナは、その行動の責任を取ろうとしてる。非難を引き受け、賠償に努める。そして、それよりも問題なのは、そんなことを世界に対して建議すれば、ミナ自身の身が危うくなるってこと。本人が一番、特異な能力を持ってるって、抜けてるんだよ、くそう、かわいいじゃねえか…」
「おい、そんなのはいちいち口に出さなくていい」
セラムが白い目でジュールズを見る。
「はいはい、先輩様。なんでミナがそんなことするかって言うと、人という俺たち生き物がさ、双神に与えられた世界を、そんなくだらねえことのために使って喜んでるとか、思われたくないってこと。そのために、そんな状況は、無くすべき、せめて、無くす努力をすべきって、考えね。それで双神が納得してくれると期待してんじゃねえ。そんな世界を受け入れる生き物はよ。どう思うよ。ミナがどう思うかは知らんけど。俺はさ。そんな者だとは、お前らが好いてる双神には、思われたくねえ。ミナはそれを、問いを、提示した。他者から、自分がどう思われることを望むのか。ほかでもない双神の目に、俺たちの姿がどう映ることを選ぶのか」
「ふむ…」
ガフォーリルの彩石猨から音が漏れたけれど、続く言葉がないので、ジュールズは続けた。
「お前らはさ、なんか、ミナのこと、身内みたいに思ってると感じたから。知らせとく。詳細は、ハイデル騎士団とか向けだ。これから話すけど、抜けるか?」
「いや。お前の言う通り、俺たちにとって、ミナのことは特別に気に掛けたい。詳細を教えてくれ」
豬のトーベリウムが言った。
この場に集まった透虹石の鳥獣たちは、じっと話を待つ姿勢だ。
不意に、片手が挙がって、そちらを見ると、官吏としては、まだ見習いの少年ユクトだった。
今日のところは、移動だけだからと、自分に付いて回るよりも、人を見て、環境などに目を向けてみるといいとミナに言われて、鍛練を行う騎士に交じって、異能の使い方について話し合っていたところ、ラフィ…騎士としては見習いの少年と共に呼ばれて、こちらに来たのだった。
ちなみにラフィは、彩石判定師に付従する者たちを護衛するための、警護隊の一員だ。
「あの。俺が呼ばれたのは、透虹石の者だから…?」
ユクトの言葉に、ジュールズは、おうよと返した。
「この取り組みの主要として掲げる目的は、透虹石の、人を探すこと。もちろん、ただ見せ掛けの名目じゃなくて、実際の目的でもあるが、今回はそれを利用する。透虹石の者が、その力を知る者も知らない者も、他を害するために使わないようにするためだ。ただし、その能力の詳細については、開示は相手を選んで行う。そして、透虹石の人を探す過程で、金で売り買いされているなど、不当に扱われている者が多く居る場所にも踏み込んで、そういう場所を、ひとつひとつ、叩き潰していくのがもうひとつの目的」
ユクトは、遠い記憶が波のように打ち寄せるのを感じた。
「……それは…。オルレアノ国の部族間の争いも含みますか…」
言ってから、あまりに特異な状況を持ち出してしまったことに気付いた。
「あ、いや、なんでもないです。続けてください」
ジュールズは、その争いの直中に入ったことはないが、知識として持つことであったし、また、空を漂っている時に、見掛けたことではあった。
「そのような事情での対応がどうなるかは判らねえが、ミナの意向を考えれば、放置するという選択はないな。取り掛かれるのが、俺らの代ではなくとも、指標ぐらいは示すべきだろう。そういったことも含めて、今後、取り掛かることになる」
今すぐの解決はできなくても。
目を瞑ることはしない。
気付くと、ジュールズが、ユクトをじっと見ていた。
自分の思いに沈んでいたユクトは、はっと息を吸って、それから、彼のその瞳にあるものを知った。
知った、と言うのではなく、たぶん、感じた、ということなのだろうけれど。
ユクトは、そこにある思いが何であるか。
感じたままに応えた。
「承知しました。俺も、まだ、整理できないけど、考えさせてください。まずは自分自身のことを」
「そうか」
頷いて、ジュールズは周囲を見回した。
「俺たち人はさ。ほかの命を奪うことでしか生きられない。虐げると一言で言ったって、じゃあ、食べるために育ててる動物や植物はなんだって話にまでなっちまう。人同士で争い合うのは、生きるために奪う、その延長かもしれねえ。そういう戦いを知らない俺たちはさ。それも、知って、答えを出すべきなんだ。明確な線引きではなくても、さ」
ジュールズは、自分の内を見て、もう一度顔を上げた。
「生きるために生きるんじゃねえ。俺たち人は、双神の思惑はなんであれ、人という生き物は…」
人という、生き物は。
騎士である自分。
ミナの、騎士である、自分。
「人として生きるために、俺は、生きていきたい」
肩に乗るレイネムが、ふふっと、短い息を零した。
不意に、相棒がいることを思い出して、ジュールズは、こそばゆい気持ちに、軽い笑い声を立てた。
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