再び、ダイブ(回想)

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再び、ダイブ(回想)

僕は、あの日、死んだ。死んでいた。 何せ、あの高いところから飛んだという記憶がない。 気がついた時には病院のベッドだった。 やっぱり、あの時、僕は一度死んだのだ。 3年前のあの日、僕は高いところからダイブした。 普通だったら死んでいた。 奇跡的に助かった。 気がついた時には病院のベッドだった。 どうしで僕は生かされたのか。 僕は仕事人間だった。 仕事が好きだった。 真面目が取り柄の課長だった。 課長への出世は、同期でトップクラス。 今思い返すと、自分中心のナルシスト。 世のため人のため市民のために身を粉にして働いているという自負があり、プライドは高かった。 仕事さえしていれば、休日は家族をないがしろにしてよいという勘違い、それが正しいと間違っていた価値観を持っていた。 そのため家族を大切にすることができず離婚された過去がある。 前妻との間の子どもは二人。 長女は高校1年生。次女は中学2年生。 次女が小学校に入学する前には、三下り半を突きつけられていた。
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