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過去の仕事
都庁の課長は管理職であり、当時は部下が20人ぐらいいた。
もっとも今は、休職、復帰を繰り返し降格。
当然、給料も下がった。
大変に有り難いことに休職中も給料は減額支給される。
けれども降格した僕とは対照的に、同期や後輩たちが出世していくのを見るのはつらいものであった。
若いころには、厚生労働省に出向していたこともある。
詳しくは守秘義務があるので書けないが、とにもかくにも忙しかった。
毎日、必死だった。
なぜにそんなにも難儀であるかが説明できないのがやるせないのだが、公務員も頑張っていると強く言いたい。
何かあれば批判の対象となったり、給料が安定していることを羨ましいと思われたりする公務員だが、現実は違うのだ。
家族を犠牲にして働いた僕はいったいぜんたいどうすればよいのか。
報われる日が見えない出向時代は、とくに辛かったなあと、今思うとつくづく後悔の念を感じる。
後ろを向いていても仕方がないので前へ進むしかないのだがキャリアに対してご褒美がないとモチベーションが著しく低下する。
新しいポストから次のポストへ異動する際に、肩書きだけでなく給与もアップするなどの目に見える飴がほしいと思う僕は不謹慎かもしれないが、出世競争と終わらない激務にもう疲れたのである。
これがいわゆる燃え尽きだろうか。
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