拾い物

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物を拾った。 小汚い赤みのついた不気味なハンカチと手紙。手紙にはこう書かれていた 「このハンカチは幸せを運びますが、使う人によっては不幸をももたらします。」 使う人によっては、この言葉が気に食わないが少し興味があった。 コンビニに行った。 ビールにおつまみ、あたり棒のあるアイスを買った。 大きな口を開けてアイスを頬張る。頭にアイスの凍った刺激が染み渡る。 この感じがとまらない。 アイスを食べ終えた、棒には文字が刻まれていて「当たり」と書かれていた。 まさか、このハンカチが幸せを届けているのではないか。 そう、思うようになってこのハンカチをものすごく気に入ることにした。 翌日 ハンカチをもっていつものコンビニで買い物すると 女子高校生がコンビニで溜まっている。食べ物を広げてここは居酒屋ではないのに そのだらしない光景をみて注意をしに行った。 しかし、女子高生は「なんだよ、臭いおじさんには関係ないだろ?(笑)」 確かに、一週間も風呂に入ってないので臭いのは認めてやる。 だけど、注意されたらちゃんと従うのが礼儀なのではないのかと、若い時はやんちゃなことをたくさんした経験者だから言えることなのだ。 「いうことが聞けないなら、警察に通報するぞ!いいな」 女子高生はめんどくさそうに退散した。 このハンカチを持っていると自然と勇気が湧いてくる。 泥みたいな人生から花のような人生に変わっていた気がした。 楽しそうに道を歩いていると財布が落ちていた。 拾う前だったら盗んでパチンコ屋、競馬に使っているが このハンカチのおかげなのか悪いことをしない、善人でいようと思う気がした。 財布を拾って交番に届けた。 すると 警察官が驚いた表情で「あなたは、、」 おー、警察官に知られている。俺って有名人なのかな(笑)
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